弓道・県内の学校めぐり2。
今回は秋草学園さんの通常練習にまぜていただきました。ここ数年でメキメキと強くなっていて、先日の関東個人県予選も準優勝の選手がいる学校です。きっとふだんの部活動に秘密があるはずと思い、かねてよりお願いしていました。ふだんは他校の受け入れをしていないようですが、今回は特別ということで実現しました。
秋草学園といえば、いつも大会の会場で準備運動、徒手、と毎回同じルーティーンでイメージトレーニングをしている姿を見るのですが、まったく同じことを通常練習でしていました。そのあとの立ちは、朝からの試合を想定して1発勝負の立ち、次に一斉射をおこない射法八節の確認、特に会のねばりの重要性の確認、そして最後の仕上げにもう一度試合形式、といった内容でした。少ない人数できびきびと動いていて、いま何をする、次に何をする、といったことがしっかりできていました。指導者の先生(弓連の方)が、その日暮らしの練習はいけない、練習の意味や目的を考える、継続は力なり、1回やってダメでもあきらめずに続けることが大事、と話されていました。ちなみに、となりの射場では所沢弓連の大人の方が通常の座射稽古をしていて、気持ちのしまるような空間でした。練習を終えたあと、秋草が強くなっていく秘密を知ることができたし、現在の向陽とは相当の差があることもわかりました。とうぶんの間は勝負にならないと実感しましたが、このまま勉強させてもらっただけ終わらず、3年生になったときには良い勝負ができるように向陽も修行していきます。
秋草の部員さんは、弓道の大会に限らず、校外や電車でお会いした時もあいさつをしてくれます。顧問の先生方も、いつも練習に立ち会い、よく指導声掛けしているなと勉強させてもらっています。そして、顧問の部活動への熱量が部員に伝わっているから、部員も熱心なのだと見えました。秋草の先生に講評をお願いした時に話される「私はあまり弓道は詳しくはありませんが」という枕言葉は向陽の生徒にも印象があるようです。実は弓連のすごい方なのですが、そういった方ほど謙虚なものだと実感します。