【弓道部】弓道・県内の学校めぐり3。
・夏季休業中の武蔵越生高校へ行き、今回は正規練習のあとの自由参加練習の時間をメインに、取り組ませていただきました。令和5年度の全国選抜に男女で出場した学校さんで、そういった選手のふだんを見せていただく機会を設けることができ、とてもありがたく思います。
大きくはない道場ですが立派なつくりでした。まずは正規練習後の掃除をしている部員の姿があり、矢道の芝の手入れも自分たちでおこなっているそうです。道場下駄箱には、自分の靴だけでなく他人の靴もそろえる、と張り紙があり、道場内には部での目標や意識することの掲示がたくさんありました。午後は自由参加ですが、部長が内容を決めて進めたり、3年生や卒業生が1本引くごとに丁寧にコメントをして、やりとりをしていました。ただ引くだけでなく、振り返りをよくしていました。
後半はせっかくの機会だからと、両校まざって少しだけ試合形式をしていただきました。練習の終わりには、1本勝負をさせてください、と全国優勝の女子部員から声をかけていただき、みんなで勝負しました。こんなうれしい機会はふだんでは味わえません。結果は向陽女子が勝ったのですが、武蔵越生の選手はほんとうに謙虚で、勝負してくださりありがとうございました、とあいさつに来てくれました。
男子の3年生は、つい先日の全国高総体に出場した選手なので、どんな心境で試合に臨み、1本引くごとの振り返りをインタビューして、話してもらいました。この選手はいろんな練習会でお会いしていますが、本当に素直で謙虚な選手です。
現役生に部活はどんな感じか聞いたところ、道場に来るといろんな先輩が見てくれるし、がんばっている部員がいるから、道場に来ることが楽しい、ここに来るといいことがある、と話していました。ほんとうに前向きでした。
・同じく夏季休業の狭山ヶ丘高校に行きました。こちらは道具(弓具)の勉強、道場整備のしかた、部室倉庫の整理のしかた等、顧問の先生(弓の達人)に学校を歩きながらいろいろ説明していただきました。まるで学校説明会に行ったくらい、ていねいに敷地内をいっしょに歩いてまわってくださり、聞き稽古をみっちりおこないました。的の管理のしかた、弓の整理のしかた、他校さんが来た時の控室のセッティング、練習試合の運営方法まで教えてくださりました。とても弓道指導に熱心な先生で、だんだんと熱が入ってきて、道場内の弓具を触りだし、いろんなこだわりを教わりました。部員で共有したい内容は掲示張り紙で徹底、道具を使う武道なので、道具修繕や交換時期も月ごとに管理、ここまでこだわるかというくらいのお話でした。
長期休業はまとまった時間を確保でき、ふだんできないことに取り組むチャンスです。向陽の部員もそういった意味で、学期中にはできない体験をすることができました。こういった体験をとおして、この夏に顧問が気づいたこととして、新チームとなった2年生は、思った以上に部活動を一生懸命やりたいということです。いろんなことにチャレンジさせようと決めました。